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アルベマールR&TマネージャーのKevin Capleは、いかにしてクッキーの盗み食いからプロセス化学の道に進んだのか

2025年4月23日

 

これは、必要不可欠な資源を私たちの生活を支える重要な材料に変えることで世界をリードしているAlbemarleの専門家を特集したシリーズの一部です。

6歳か7歳のとき、Kevin Capleは母親が背を向けている時にリスクを冒しました。

焼きたてのクッキーが載ったトレイが、コンロの上に置かれていたのです。こっそり1枚取ろうかどうか、とCapleは思案していました。天板が熱いことは知っていましたが、アルミホイルのカバーも熱いのかどうかはわかりませんでした。彼は手を伸ばして、驚愕しました。

アルミホイルは天板よりもずっと速く冷めていました。

「理由を知りたいと思いました。」とCapleは言います。「いつも科学と数学に生まれつき興味を持っていたと思います」。

その好奇心は彼の心に残り続けました。Capleはオレゴン州立大学で化学工学を学び、修士号と博士号の両方を取得しました。その後、ルイジアナ州バトンルージュに移り、2014年にアルベマールの研究・技術チームに加わります。

現在、Capleと彼の率いるチームは、臭素とリチウムの両分野にわたり、製品のための新しいプロセス改善手法を開発しています。その研究の中心的な柱は、熱伝導率とシステム内の全体的なエネルギーの流れに基づいています。彼が子どもの頃に興味を持った、冷えるアルミホイルと同じ原理です。

プロセス開発マネージャーとしてのCapleの仕事の 1 つは、科学者が研究開発ラボで開発した分子を取得し、お客様のためにその生産を増やすことです。問題は、ラボで作られた分子を大規模な製造現場で再現するのは簡単ではない、ということです。大規模な製造施設では、温度やタイミングなど、さまざまな要素の精密な制御を維持しなければなりません。ほんのわずかな計算ミスがあっただけで、初めからやり直しになりかねません。

「この仕事には高度な問題解決能力が求められます。Kevinと彼のチームの手にかかれば、困難な仕事でも簡単に見えます」アルベマールの最高技術責任者、Wesley Hamiltonは言います。「お客様を支えるイノベーションの実現に、彼は計り知れないほど貢献してきました」

Capleの最大の業績の1つは、アルベマールが昨年取り組んでいた新製品です。この製品にはこれまで使用されていたものとは異なる溶剤が必要で、人々は悲観的でした。

Capleは言います。「周りからはうまくいくはずがないと思われていた、20年間の科学の蓄積に反する方法を勧化出したのです」

「ここでの仕事の醍醐味のひとつですよ。解決すべき課題がたくさんあって、どれもこれほどのインパクトをもたらす可能性があるんです」

 Kevin Caple、プロセス開発マネージャー

このソリューションは、現在進められているSAYTEX ALERO™ Polymeric Flame Retardantの発売で重要な役割を果たしました。お客様は大口注文により迅速に対応できるようになり、電子機器、自動車、建築・建設業界にわたる幅広い用途でSAYTEX ALEROを活かせるようになるでしょう。

Capleのチームは、製造プロセスをより持続可能にする方法にも焦点を当てています。一部の製品ではリサイクルが必要な副産物や廃棄物があるが、チームはしばしばそれらを直接再利用する方法を発見しています。それは水、電気、原材料の節約につながるのです。

現在、Capleは炭酸リチウムの品質向上に取り組んでいます。目標は?ナトリウムのレベルを下げることで、エネルギー密度を低下させ、腐食を引き起こす可能性のある塩化物の含有量を下げることができます。

「私たちは常に最先端を行く方法を模索しています」と彼は言いました。